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財務の砦シリーズ③ 「流動比率のマジック」を理解する

流動比率、当座比率と言えば、短期の安全性の指標ですね。流動比率は200%以上が望ましく、当座比率は100%以上が必要と言われます。なぜなら、1年以内の支払義務(流動負債)を1年以内に資金化される債権(流動資産、当座比率の場合は在庫除き)でカバーできますか?という指標なので、100%を割ると資金繰面に支障をきたす可能性が高いと言うことになりますね。

では、例えば、下記の会社はどうでしょうか?

BS(単位:百万円)
現預金 100   買掛金       100
受取手形100   短期借入(手形貸付)300
売掛金 100   長期借入      100
固定資産300   自己資本      100

流動比率は300÷400=75%、100%を下回っていて流動負債を流動資産ではまかなえず、短期の安全性、特に資金繰に懸念があるというのが教科書的な分析です。

でも、日本の中小企業の平均の流動比率は132.3%、当座比率では業界によって100%を下回る業界が多く、小売業では62.7%(中小企業の財務指標:H16年1月~12月より)と低い。なぜ低いのか?その理由が今日のミソである手形貸付の継続(いわゆる「ころがし」)という慣習です。

手形貸付は一般的には期間1年なので短期借入金に計上され、1年後を期日に運転資金の借入として調達されます。ただ、運転資金が必要な業態の場合の運転資金借入は商売がある限り必要なので、1年後の手形貸付の期日には、ほぼ同条件でもう1年先の期日まで手形を書き換える手続きが行われています。こうやって毎年短期借入金には計上されながら、実態面では長期借入金の性質を有ししています。ここで300百万円の手形貸付が実態的に長期借入金と考えれば、流動比率は300÷100=300%と問題ない水準となります。

但し、マジックには必ず「タネ」があるもので、上記財務内容は本質的にはいい状態ではありません。日本の古き良き商慣習の中では流動比率300%となりますが、貸し渋りと言われた時期には昔から延々と書換えを続けてきた借入について「返済期限が来たから」と返済を求められるケースが多発しました。

また、当社の必要運転資金は100百万円です(売掛100+受手100+在庫0-買掛100)。必要運転資金を超える短期借入金がある場合には、固定資産(設備)投資など長期の返済を前提とする資金使途で長期の調達を得られなかった可能性もあります。

流動比率が低い場合にはこういったことも念頭におくと事例ⅣのD社の実態がもっと見えてくるのではないかと思いますよ。



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