プロフィール

同期のブーちゃん

Author:同期のブーちゃん


同期のブーちゃんです。

診断士として日々、想うことを綴っております。


質問、相談、ご意見・苦情なども下記へお願いします。

メモリボのデータ提供は終了しました。すいません。

  Mail




6月にセミナーやります!

10年後の中小企業の姿を考える会



「ふぞろいな合格答案 エピソード2」

全国書店にて発売中!!

ふぞろいな合格答案エピソード2


「ふぞろいな合格答案」
全国書店にて絶賛発売中!!
fuzo-1.jpg



「続々・80分間の真実」発売中。
Amazonへリンク e1c7bbc3-s[1].jpg

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

RSS登録用

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スコアリングモデルの評価すべき側面

こんばんは。

最近、診断士ブロガーの皆さんのエントリーで、新銀行東京にまつわるスコアリングモデルの話題が結構書かれていますね。
【ご参考】kuro兄のエントリー「”新銀行”失敗の真相~中小企業を救う金融とは?~」 

私も(実は立場上書きにくい部分もあります。コメント等は大歓迎ですが、多少ご配慮ください)、一人の診断士ブロガーとして、スコアリングモデルについて、ちょっと思うところを書いてみます。すいません、長文になります。

まず、前提として、石原都知事がどうだとか、税金の無駄遣いかとか、そのあたりをテーマにするつもりはありません。新銀行東京のスコアリングモデルの運営体制にはやはりずさんな部分はあったのでしょう。

ですが、スコアリングモデルには評価されるべき側面がやはりある、と思うのです。

大手都銀は、国から公的資金を受け入れた際に金融庁へ提出した計画で中小企業向け融資残高を増やすと約束しました。ただ、その当時は、「中小企業への貸出はリスクが高い」という固定観念のもと、その中小企業の財務内容や成長力に関係なく、中小企業にとって不利な担保や金利の条件でしか調達ができない環境にありました。仮に、大企業が1%、中小企業の2%が倒産すると仮定すると、「中小企業への貸出はリスクが高い」から中小企業向け融資は慎重になるという理屈です。倒産する2%の中小企業のために残りの98%の企業は調達が難しかったわけです。銀行の中小企業担当者にとっても「1社でも倒産を出すことはダメ」という考え方が前提です。

そのころ、某都銀などがビジネスローンと呼ばれるスコアリングモデルを商品化し、中小企業向けの融資残高を急激に伸ばしました。このスコアリングモデルにより、今までは「中小企業だから」という理由で低利や無担保では借りられなかった中小企業にとって調達しやすい環境が整ったわけです。仮に先ほどと同様に、大企業が1%、中小企業の2%が倒産すると仮定すると、中小企業向け融資にスコアリングモデルを導入し、中小企業に積極融資し平均3%で融資すれば、2%が倒産しても1%は利益として残るはず、という理屈です。銀行の中小企業担当者にとっても、「担当先が1社倒産しても銀行全体で2%の倒産であれば、3%の金利で吸収できる」という考え方が前提です。

このスコアリングモデルにより財務内容や収益力を一つのものさしでスコアリングすることができるようになったので、評価の高い中小企業は無担保でより低利の調達ができるようになり、評価の低い企業でも多少高い金利さえ払えば調達は受けられるようになりました。創業期から成長期にかけてこのスコアリングモデルによって資金繰りをやりくりし、IPOまでいったベンチャー企業もたくさんあるはずです。やはり、スコアリングモデルが中小企業向け融資増加に果たした役割は大きかったんだと思います。

ただ、このスコアリングモデルに各金融機関が参入することで競争は激化しました。ビジネスとして、リスクをカバーできるリターンが確保できずに、事業としては大手メガでも赤字になったのでしょう。新銀行東京は競争が激化する中で残高を伸ばすため、よりハイリスクなマーケット(赤字や債務超過企業)への貸出や、決算書を偽装した詐欺のターゲットとなり、管理体制もずさんであったため今回のような事態になったようです。

でも、そこまで競争が激化したということは、やはり、従来の中小企業の調達環境と比べれば明らかに改善していたはずです。それはやはり、スコアリングモデルの功績かと思います。

新銀行東京の例では、ずさんなスコアリングモデルの運営体制が問題なのであって、スコアリングモデルがいけないという議論はやや行き過ぎな気がします。競争激化の中でスコアリングモデルがビジネスとして採算が取れないとしても、スコアリングモデルのみを手掛ける新銀行東京にとっては難しいビジネスですが、銀行全体で採算がとれるのであれば、銀行によってはそれでも中小企業融資を伸ばす意義があるという判断も働いてしかるべきだと思います。

新銀行東京やスコアリングモデルにまつわる今後の議論がどのような方向に向かうかわかりませんが、中小企業にとって逆風にならない方向へ決着してくれることを願ってやみません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



スポンサーサイト

コメント

お久しぶりです。

このエントリーは面白かったです!新銀行東京の問題は、すなわちスコアリングモデルの問題なんだと勘違いしていたので。

>よみまさん

ご無沙汰です。
「新銀行東京の問題=スコアリングモデルの問題」という雰囲気にちょっと問題提起してみたい気がして書いてみました。これによって助けられた中小企業はたくさんあるはずなので。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
なかのひと
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

FC2 Blog Ranking

FC2Ad

相続 会社設立

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。