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こんばんは。
2008年ももうすぐ終わりですね。
大阪での仕事も1年3カ月が過ぎました。
Yahoo!のニュースに
「Yahoo!ニュース」という記事が出てましたね。
「大阪市信用保証協会が保証する融資額が約1000億円を突破(中略)、平成20年度末の予想額は500億円だったが、すでに2倍に到達」だそうです。
たしかに10月以降、中小企業の経営者さん、経理・財務の部長さんとの日常的な会話の中で、この「緊急融資」の話がとっても多かったです。11月に申し込んだ緊急融資がやっとクリスマスの頃に承認となり、ようやく年末の資金繰りのめどがついたという話もよく聞きました。5号認定を行う役所、審査をする保証協会、責任共有制度対象外を利用して融資の営業をする金融機関、それぞれが大忙しだったようです。
最近、中小企業の経営者さんと話していてよく話題に出るのが損益分岐点売上高の話です。10月以降、中小企業の月次試算表を拝見していると、前年比15~30%の減収となっているケースがたくさんあります。特に輸出関連の商社、設備投資関連の製造業、建設業あたりで厳しい数字が並びます。当然のことながら、売上が急激に減ったら損益も悪化します。なので、中小企業の経営者さんは「利益を出すには最低でも売上をいくら確保しなければならないか」っていう水準を従来以上にを強く意識されていらっしゃいます。
中小企業によっては、急激な景気悪化により、月次の損益分岐点売上高を割り込み、月次で赤字に陥るケースもあります。ただ、3月決算企業の場合、前半6か月の黒字の範囲内の赤字で後半6か月を乗り越えれば、何とか通期では黒字の決算を迎えられますが、通期決算が赤字になると厳しい環境下、今後の資金調達にも影響が出やすくなりますね。
金融機関もBIS規制による自己資本比率の問題があり、必ずしも中小企業の希望通りに資金を供給できていません。また、大企業がCPや社債による調達ができなくなり、直接金融から間接金融に急激にシフトしている結果、銀行の貸出余力がなくなり、そのしわ寄せが中小企業に寄ってきます。
そんな環境下では、保証協会の緊急融資は本当に心強い味方になると思います。大阪市は、年明けにも融資枠増加の検討に入るそうです。
2009年は中小企業にとって、少しでもいい環境であってほしいと願っています。
ちなみに、
損益分岐点売上高
=固定費÷(1-変動費率)
=固定費÷限界利益率
でしたね。
BEP分析については、診断士1次試験・2次試験ともに
重要キーワードなので、ご存知ですよね?
固定費、変動費率が変わらないなら、黒字を出すのには売上を維持するしかないですね。
逆に売上が維持できないなら、固定費を下げるか、変動比率を下げるしかないですね。
現実には、簡単ではないですが・・・。
では。
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